任意売却と通常の売却の違いとは?
【目次】 任意売却と通常の売却の違いとは?
「住宅ローンが払えなくなったときにできる売却方法」として任意売却という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。しかし、一般的な不動産の売却(通常の売却)とは何が違うのでしょうか?
今回は、「任意売却」と「通常の売却」の違いをわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットについてもご紹介します。

1. 「通常の売却」とは?
通常の売却とは、住宅ローンを完済できる状態で行う不動産の売却のことです。
【通常の売却の流れ】
1. 不動産会社に査定を依頼する
2. 売却価格を決定し、売り出し開始
3. 買主が見つかり、売買契約を締結
4. 売却代金で住宅ローンを完済し、抵当権を解除
5. 引き渡し完了
この方法では、売却した代金で住宅ローンを完済するため、金融機関の許可を得る必要はなく、自由に売却活動を進められるのが特徴です。
【通常の売却のメリット】
✅ 市場価格で売れる可能性が高い
✅ 売却後の残債が残らない(住宅ローンを完済できる)
✅ 自由に売却活動を進められる
【通常の売却のデメリット】
⚠ 住宅ローンの残債よりも売却価格が低い場合は売れない
⚠ 売却活動に時間がかかる場合がある

2. 「任意売却」とは?
任意売却とは、住宅ローンの支払いが困難になった場合に、金融機関(債権者)の同意を得て行う売却方法です。通常の売却と異なり、売却価格がローンの残債を下回っていても売却できるのが大きな特徴です。
【任意売却の流れ】
1. 金融機関に相談し、任意売却の許可を得る
2. 不動産会社と売却準備を進める(価格設定・販売活動)
3. 購入希望者を見つけ、売買契約を締結
4. 売却代金を金融機関に返済し、残債の支払い方法を交渉
5. 引き渡し完了
通常の売却と大きく違うのは、金融機関の承諾が必要である点です。また、売却価格が住宅ローン残債より低くても、残った債務は分割返済などの交渉が可能なため、競売を回避できるケースが多いです。
【任意売却のメリット】
✅ 競売よりも高く売れる可能性がある
✅ ローン残債があっても売却できる
✅ 金融機関との交渉を専門家がサポートしてくれる
✅ 引っ越し費用が出る場合がある(金融機関の判断による)
【任意売却のデメリット】
⚠ 金融機関の許可が必要なため、売却の自由度が低い
⚠ 市場価格よりもやや安くなることが多い
⚠ 売却後も残債の支払い義務が残る場合がある

3. 任意売却と通常の売却の違い

簡単にまとめると、通常の売却は住宅ローンを完済できる状態で行う売却であり、任意売却は住宅ローンを完済できない場合に、金融機関と交渉しながら進める売却です。

4. 「競売」との違いも知っておこう
任意売却をせずに住宅ローンを滞納し続けると、最終的に「競売」にかけられてしまいます。

競売になると、売却価格が市場価格よりも大幅に低くなり、残債がより多く残ってしまうため、住宅ローンの支払いが厳しくなった場合は、早めに任意売却を検討することが重要です。
5. まとめ
「通常の売却」と「任意売却」の違いを理解し、自分の状況に合った売却方法を選ぶことが大切です。
✅ 住宅ローンを完済できるなら「通常の売却」がおすすめ
✅ ローンが残ってしまう場合は「任意売却」を検討
✅ 放置すると「競売」になり、大きな損失が出る可能性あり
もし住宅ローンの支払いが厳しくなった場合は、できるだけ早めに不動産の専門家や金融機関に相談しましょう。適切な方法を選べば、競売を避け、負担を最小限に抑えることができます。
不動産売却でお困りの方は、ぜひクリーン・エステイトまでご相談ください!
