家を売る理由、人生の悲喜交々(ひきこもごも)
家を売る理由、人生の悲喜交々(ひきこもごも)
不動産業とは、
不動産業とは、
『家を買う』『家を売る』『部屋を借りる』という人生の大きなイベントのお手伝いさせていただく職業だと思っています。
早い人は高校卒業とともに進学や就職で一人暮らしを始めるときに部屋を借ります。同棲を始めたり、結婚を機に実家を出て部屋を借りることもありますね。
子どもが増えて手狭になって、広い家やマンションに引越す人や家賃を払うのがもったいないと家を買う人もいます。ただ、新しい家に住み替えるために今住んでる家を売る、という人ばかりではありません。
人生何があるか分からないものです。
夢いっぱいで建てた家や、家族で長年住んでいた家を売らないといけない場合もあります。
転勤や介護で引越しする、離婚する事になった、ローンが払えない、思いもよらない事故が起こってしまった、近隣の騒音などで引っ越したい、など。
『急いで売りたい』『内緒で売りたい』という様々なご要望にお応えしてきました。
西宮市の不動産売却のことなら、お気軽にご相談ください。
離婚で家を売る
離婚の場合、どちらかが住み続ける場合は、財産分与として相手方に自宅の価値の半分を現金で払ったり、相手の住宅ローンを完済して単独の名義にするなど多額の現金が必要になることがあるため、売却するケースが多いです。売却して住宅ローンが無くなる場合は問題がないですが、住宅ローンが残る『オーバーローン』の場合、ローンを完済しないと抵当権が抹消できず売ることが出来ません。その場合『任意売却』という方法があります。
1. 離婚時の不動産処分の基本
共同名義の不動産
夫婦共同名義の不動産は、離婚後にどのように処分するかを決定する必要があります。通常、不動産の処分方法には売却、片方が買い取る、賃貸に出す、の三つの選択肢があります。
不動産の価値の把握
まずは不動産の市場価値を正確に把握することが重要です。不動産会社に査定を依頼し、公平な評価を受けることが第一歩です。
2. 不動産の売却
メリット
公平な分配: 不動産を売却し、その売却代金を夫婦で分配することで、公平な分配が可能です。
再スタートの資金: 売却代金を新生活のスタート資金として利用できます。
デメリット
時間がかかる: 買い手を見つけるのに時間がかかる場合があります。
売却費用: 不動産会社への手数料や税金が発生します。
手続きの流れ
査定依頼: 不動産会社に査定を依頼します。
売却活動: 不動産会社と協力して売却活動を行います。
売買契約の締結: 買い手が見つかり次第、売買契約を締結します。
売却代金の分配: 売却代金を夫婦で分配します。
3. 一方が買い取る
メリット
住み慣れた家に住み続けられる: 片方がそのまま住み続けられるため、環境の変化が少なくて済みます。
手続きがシンプル: 売却に比べて手続きがシンプルです。
デメリット
買い取り資金が必要: 買い取る側にまとまった資金が必要です。
財産分与の問題: 買い取り価格を巡ってトラブルになる可能性があります。
手続きの流れ
不動産査定: 不動産の市場価値を査定します。
買い取り金額の決定: 夫婦で買い取り金額を協議し決定します。
名義変更手続き: 法務局で名義変更の手続きを行います。
財産分与: 買い取り代金を基に財産分与を行います。
4. 賃貸に出す
メリット
安定した収入: 賃料収入を得ることで安定した収入源になります。
売却しない: すぐに売却する必要がないため、急な引っ越しが不要です。
デメリット
管理の手間: 賃貸管理に手間がかかります。
リスク: 空室リスクや家賃滞納リスクがあります。
手続きの流れ
賃貸査定: 賃貸物件としての市場価値を査定します。
賃貸契約の準備: 賃貸契約書の作成や必要な修繕を行います。
賃借人の募集: 賃借人を募集し、契約を締結します。
賃貸管理: 賃貸管理を行い、収益を夫婦で分配します。
5. 離婚時の不動産処分の注意点
法的なサポートを受ける
離婚に伴う不動産の処分は複雑な手続きが伴います。弁護士やファイナンシャルプランナーに相談し、法的なサポートを受けることが重要です。
公平な分配
不動産の価値を正確に査定し、公平な分配を行うことが重要です。不動産の評価額や売却代金の分配方法については、不動産業者のアドバイスを受けましょう。
感情的なトラブルの回避
離婚は感情的な問題が絡むため、冷静に話し合いを進めることが難しい場合があります。第三者を交えた調停や、専門家のサポートを受けることで、感情的なトラブルを回避することができます。
税金や費用の確認
不動産の売却や名義変更には税金や手数料が発生します。これらの費用を事前に確認し、適切な資金計画を立てましょう。
住宅ローンが払えない
住宅ローンの返済が難しくなった場合、多くの方が不安を感じることでしょう。そんな時のために、以下のような対策があります。
1. まずは冷静に状況を把握しましょう
収入と支出の見直し
まずは収入と支出を詳しく確認し、どの程度の資金不足が発生しているかを把握しましょう。支出の中には削減可能な項目もあるかもしれません。
予算の再設定
支出を見直し、家計の予算を再設定することも重要です。無駄な支出を削減し、ローン返済に充てる資金を確保しましょう。
2. 金融機関に相談する
リスケジュール(返済スケジュールの変更)
ローンを提供している金融機関に相談し、返済スケジュールの変更を依頼することが可能です。返済期間を延長することで、月々の返済額を減らすことができます。
元本据置き返済
一時的に元本の返済を据え置き、利息のみを返済する方法もあります。これにより、一定期間の負担を軽減することができます。
3. 他の借入を検討する
借り換えローン
現在のローンよりも金利が低い借り換えローンを利用することで、毎月の返済額を減らすことができます。借り換えの際には手数料が発生する場合もあるので、注意が必要です。
緊急融資
金融機関によっては、緊急時に利用できる融資制度が用意されている場合があります。これを利用して、一時的な資金不足を乗り越えることも考えられます。
4. 物件の売却を検討する
売却する
どうしても返済が難しい場合は、物件を売却することも一つの方法です。売却することで得られる資金を使って、ローンを完済することができます。
事故物件やトラブルのある物件
例えば、自死や孤独死などがあった事故物件や、近隣トラブルや騒音、近所に困った施設があるなどの場合、売却したくても売れないかもしれないと不安になります。こういう場合は不動産業者が購入希望者に説明義務を果たしつつ、売主様にとって不利にならない売り方をご提案させていただきます。
ネガティブな売却理由の伝え方
瑕疵にあたる売却理由は、すべて購入希望者に伝える必要がありますが、物件とは直接関係のない売主様のプライベートな事情を伝える義務はありません。例えば、「離婚した」「ローンの返済が難しくなった」などは売主のプライベートな事情にあたります。まずは我々不動産会社の担当者に相談してください。不動産会社の担当者にはありのままを伝え、売主様にとって損にならない方法を提案させて頂きます。
まとめ
今まで我々にご相談されたお客様は、家を売りたい事情だけでなく、そのほかの様々な悩みや困ってることが複雑に絡んでいることがあり、そのもつれた紐をひとつずつ整理するお手伝いも我々不動産会社の仕事だと思っています。
もちろん、税金やお金の面は税理士へ、法律や登記の相談は司法書士へ、揉め事は弁護士へ、土地の境界や建物のことは土地家屋調査士へ、建築の相談は建築士へとネットワークを駆使してご相談に乗っています。
何でもお気軽にご相談ください。
西宮市の不動産売却のことなら、お気軽にご相談ください。
お話を聞いてから実際に動き出すまで,数ヶ月かかることもありますが、最終的に家を売ることができたときには、皆さん、次のステージに目を向けて、すっきりとされています。