不動産売却時の残置物はどうすれば?適切な処分方法と注意点
目次:【不動産売却時の残置物はどうすれば?適切な処分方法と注意点】

不動産を売却する際、見落としがちなのが「残置物」の処理です。残置物とは、前の住人が置き去りにした家具や家電、生活用品のことを指します。この残置物をそのままにして売却すると、新しい購入者との間でトラブルが発生する可能性があるため、事前にしっかりと対応しておくことが重要です。
残置物が引き起こすトラブル
不動産売却の際に残置物を処理せずに引き渡すと、購入者が予想外の手間や費用を負担することになります。これにより、引渡し後に「残置物を撤去してほしい」というクレームが発生することが多々あります。また、エアコンや照明器具などの設置物が残っている場合、これらが動産にあたるため、売主が責任を持って撤去する義務があります。もしこれらをそのまま残すことでトラブルが生じた場合、売主が追加で費用を負担しなければならないこともあります。

残置物の処分方法
不動産売却時に残置物を処分するための方法として、いくつかの選択肢があります。
1、自力での処分
まずは、不要な家具や家電を自分で処分する方法です。市区町村のゴミ回収サービスを利用して廃棄したり、リサイクルショップや中古品買取業者に売却したりすることが考えられます。ただし、大型の家具や家電は費用や手間がかかるため、事前に計画を立てることが大切です。

2、専門業者への依頼
残置物が多い場合や、処分に手間がかかる場合は、専門の不用品回収業者に依頼するのが便利です。業者によっては、物件のクリーニングも同時に行ってくれるため、物件の見た目を整える効果も期待できます。費用はかかりますが、手間を省けるため、スムーズに売却手続きを進めたい方におすすめです。

3、購入希望者に使ってもらう
残置物をすべて処分せずに、あえて残して引き渡すという選択肢もあります。最近設置されたエアコンや照明器具、その部屋に合わせてオーダーした家具やカーペット、カーテンなど、購入者がその家具や家電を利用したい場合、話し合いによって引き取ってもらうことができます。ただし、残置物の種類や状態によっては、購入者にとって魅力的でない場合もあるため、事前にしっかりと合意を得ておくことが大切です。
4、不動産会社に相談する
不動産会社によっては、売却時に残置物の処分を代行してくれるサービスを提供している場合があります。販売活動では、室内写真の撮影や内覧時に残置物がない方が印象が良いため、処分のタイミングも適切に調整してくれるでしょう。また、購入希望者がその家具や家電を利用したい場合の交渉にも柔軟に対応してくれることが期待できます。

残置物を残したままの売却方法
不動産売却は、不動産会社に買取を依頼することも可能です。買取の場合、不動産会社がリフォームや改装を行い再販売するため、残置物があっても処分してもらえることがあります。ただし、大量の残置物がある場合、処分費用がかさむことから別途処分費がかかったり、売却までに時間がかかることも考えられます。また、買取価格は一般的に低くなることがあります。
大量の残置物がある場合、処分費用がかさむことや売却までに時間がかかることも考えられます。残置物を買主に撤去してもらう条件を設定することも可能ですが、その場合、購入希望者が減少する可能性があります。
まとめ
不動産売却時の残置物は、売主にとっても購入者にとっても重要な問題となります。残置物を適切に処分し、トラブルを未然に防ぐことで、スムーズな売却が可能になります。残置物の処理に迷った際は、不動産会社や専門業者に相談し、最適な方法を選択するようにしましょう。