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住みながら自宅を売却する場合、内覧の際のご注意

不動産の売却

住みながら自宅を売却する場合、内覧の際のご注意



家の売却を検討されている方々にとって内覧は重要なプロセスです。
内覧とは、売主様がお住まいの家を、購入検討者に見てもらうことで、物件の魅力を伝える重要な機会です。
購入検討者はインターネットで情報収集をすることからはじまり、情報収集をした後は不動産会社に連絡をして、気になる物件を確認するのが一般的です。通常、物件を実際に見て確認することを「内覧」「内見」と言いますが、実際の物件を見て、確認することを指します。
購入に関して真剣に検討されている証となります。

内覧についての基本的な知識と準備についてご案内します。



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内覧のタイミング


購入検討者は、インターネットで物件の情報を見て、内覧したい旨を不動産会社に問合せします。不動産会社では、売主様に内覧の希望日時を2パターンほど提示しますが、急な場合は「この週末はどうですか?」など、急なスケジュールの希望もあります。内覧のタイミングは週末が多く、何時から何時まで間が希望です、と細かく希望させれる場合もあります。
売主様は、出来るだけそのタイミングを逃さないようにご注意ください。
購入検討者の「見たい」「知りたい」という熱意に早めに応えることが大事です。


内覧の件数について


多くの方が気になるのは、内覧の回数やその成果です。多くの内覧が行われれば良い成約につながると期待されますが、「いつ決まるのか」「何回くらい内覧が必要なのか」といった不安もつきものです。

一般的に成約までには、5件~10件の内覧が行われるます。購入検討者は他の物件と比較し、慎重に物件を選ぶため、内覧の回数が多いこともあります。そのため、内覧が多いにもかかわらず、なかなか成約しないからといって焦らず、販売価格や物件の魅力を見直す機会と捉えると良いでしょう。内覧数は多いが決まらない!? そんな場合は、市場動向を再度、見直す事をお勧めします。例えば、人気エリアにあるのに、相場より少し高い。または築年数が浅く綺麗な建物だけど近隣の新築建物と金額が変わらない、など。現在の販売価格が市場価格とズレがないかを再度確認してみましょう。



内覧中、売主様は在宅がよい?不在がよい?


売主様が住んでおられる際の内覧では、売主様とお客様(購入検討者)の間に緊張感が生じることがあります。これが物件の魅力を伝える障害になることもあります。売主様は普段通りの生活を心がけ、おもてなしの気持ちでお客様をお迎えください。
もし内覧時に売主様自身が緊張されたり、どのように対応したらよいかご不安に感じられる場合は、内覧中に不動産業者に対応をお願いして、退室されることを選ばれる方もおられます。

不動産業者として多くの内覧を経験してきましたが、自然な雰囲気が内覧の成功に繋がります。内覧後には、不動産業者からのフィードバックをお伝えすることも可能ですので、ご参考にしてください。

内覧時にご在宅で対応していただく場合は、ぜひ売主様が感じておられるアピールポイントをお伝えください。
・陽の入り方 ・自治会の情報 ・ご近所の買物施設や飲食店の情報 ・朝晩の交通量や駅までのルートなど。
インターネットに載っている情報だけではなく、売主様だからこそご存知の情報を伝えることで、物件のメリットやデメリットを理解してもらえやすくなるでしょう。
注意点は過度にアピールしないことです。
お客様からの質問された範囲内でご対応ください。

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内覧にかかる所要時間


一概に何時間ぐらいとお話し出来ませんが、およそ1時間前後です。
「長居すると申し訳ない」と早々に切り上げるお客様もいらっしゃいますが、逆に「じっくり確認したい」と1時間を超えるお客様もいらっしゃいます。
売主様とご一緒に居られて、良い雰囲気に感じられており、ご興味を持たれている証にもなります。
ただ、内覧時間が短いからといって購入対象から離れているということはございません。


内覧時の準備とポイント



内覧が成功するためには、以下の点に留意することが重要です。

整理整頓
部屋の隅に置いてある古雑誌や、押入れの捨てようと思っているものなど、不要なものは処分し、広く見せるようにしましょう。棚やタンスの上に何気なく置いているものも片付けることで部屋がすっきり見えます。お客様は部屋の中だけではなく、クローゼットや収納スペースを見たい場合もあります。(見てほしくない箇所は事前に不動産業者にお伝えください。)できる範囲で良いですが、色々な箇所を見てもらうことで、お客様が未来の生活を想像することできて、成約につながりやすいです。

清掃
大事なお客様をお迎えするように清掃しましょう。トイレや洗面所、お風呂もお客様がご覧になりたい箇所です。ピカピカに磨く必要はありませんが、気持ちの良い印象をもってもらえるようにしましょう。また戸建の場合は、外回りについても確認される場合があります。室外機の位置や通行の妨げにならないか?雑草が生えていたら事前に抜いておきましょう。マンションの場合はベランダの掃除です。玄関ポーチも大事ですが、ベランダは眺望や陽当たり、洗濯干しスペースなど確認される場合が多いです。

照明と空気の入れ替え
明るく暖かみのある雰囲気を作るため、すべての照明を点灯し、窓を開けて空気を入れ替えます。

臭い対策
家の中の臭いに気を配り、消臭スプレーや芳香剤を用いて清潔感を保ちます。

これらの準備を事前に行うことで、お客様に良い印象を与え、成約につなげることができます。



早期成約されるには


早期に成約するためには、築年数の浅い物件や立地条件の良さが有利です。また、価格設定が市場価格と適正であることも重要です。購入検討者が他の物件と比較してお得感を感じることが成約の鍵となります。

内覧を通じて、物件の魅力を最大限に引き出す努力をしましょう。
お住まいの家は貴重な商品です。
購入検討者が理想とする家になるように、細心の注意を払って準備を行いましょう。
内覧が成功すると、購入検討者が買主様へ変化するチャンスとなります。

★内覧時にお客様がチェックする主な箇所★
陽当り・リビングの広さ・床のたわみ・傾き・歩行感・クロスや壁下地の割れやひび・天井部分の漏水の形跡の有無・引戸の滑らかさ、建具のきしみ・キッチンの高さ・動線のスムーズさ・浴室乾燥機の有無やカビや水垢の有無・設備の状態や機能、サイズ・バルコニーの出幅など



まとめ


基本的に内覧時は、売主様はリビングで待機されていて大丈夫です。内覧は不動産会社の営業担当者が主導で行いますので、あくまでも補佐の形で売主様が付いていただくのが良いでしょう。
案内中にお客様から質問がありましたら、その都度きちんと答えることが基本です。設備の操作方法や不具合の有無、例えば実際の日照が確保できる時間や夜間の騒音など。住んでいる人でないと分からないことは売主様が答えてください。
そして、売却に関する手続等の回答は営業担当者に任せるようにしてください。
また、万が一、内覧時に値引きや売買の条件を交渉してくるようなお客様がいたら、その場での回答は避けることが適切です。
内覧時は、基本的に値引き等の交渉はありませんが、すぐに値引きしてくるような購入希望者はマナー違反であり、売主様も回答する必要はありません。
条件交渉の内容は、その後の「買付証明書(正式に購入の意思表示をする書面のこと)」に記載されてきますので、買付証明書を見た後に熟考して回答すれば大丈夫です。


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