相続した空家の活用方法
相続などで実家を相続したものの、誰も住む予定がないため、空き家になっているという場合も少なくないでしょう。
空き家のままにしておくのはもったいないだけでなく、放置するとさまざまなリスクが発生するため、活用できないかを考えてみましょう。
空き家の活用方法:住む
空き家の活用方法としてまず考えられるのは、実際に住むことです。
昨今、全国各地で空き家が増え続けていることから、国や自治体は空き家対策の一環としてさまざまな補助金制度を設けています。
たとえば、リフォームする場合やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅への改修の際に降りる補助金が挙げられます。
すでに古くなっている空き家であれば、これらの補助金制度を活用してリフォームし、住むことができないか検討しましょう。
リフォームだけでなく、エコ住宅への建て替えの場合も補助金が降りるため、空き家の状態と併せて確認すると良いでしょう。
空き家の活用方法:貸す
空き家に誰も住む予定がないのならば、賃貸住宅として第三者へ貸し出すという方法もあります。
■賃貸住宅として貸す■
住宅を貸すことで、安定した家賃収入を得ることができます。
空家の状態によっては、貸し出す前にリフォームをおこなわなければなりませんが、リフォーム費用は確定申告で経費として申告できます。
また、空き家は人が住まなくなると、不具合にすぐに気づけないなどが原因で、急速に劣化してしまいます。
賃貸住宅として貸し出し、人に使ってもらうことによって、家の劣化を防げるいうメリットもあるのです。
賃貸募集の前に充分に地域の相場を確認する必要があります。入居者の募集業務を依頼することを踏まえて、地元の不動産業者に相談するとよいでしょう。
■民泊の運営■
民泊として運営し、観光客や出張者向けに提供する方法です。
民泊事業をご検討の方は、事前に行政の民泊事業の手続きが必要となりますので、関係各所にて事業のご相談をして見て下さい。
賃貸住宅として貸すには古い家屋も、レトロな雰囲気がメリットとなる場合もあります。
■事務所や店舗としての利用■
小規模オフィス フリーランスや小規模なビジネスのオフィスとして利用も可能です。
店舗やカフェ 地域の需要に応じて、カフェや雑貨店などの商業施設としての活用も考えられます。
■地域貢献■
コミュニティスペース 地域の集会所やイベントスペースとして利用することで、地域貢献ができます。
社会福祉活動 高齢者向けのシェアハウスや子ども向けの学習支援施設など、社会的な用途に転用する方法です。
■空間の活用■
趣味のスペース ガレージやアトリエなど、趣味やクリエイティブな活動のための空間として利用できます。
家庭菜園や農業 庭や敷地を活用して、家庭菜園や小規模農業を行うことができます。
エコハウス 環境に配慮したリノベーションを行い、エコハウスとして利用する方法です。例えば、太陽光発電などの再生可能エネルギー設備を導入し、エネルギー効率の良い施設として活用します。
■共同利用・シェアリング■
コワーキングスペース 複数の人が共有できる仕事場として提供します。
シェアハウス 家賃を分担しながら共同生活をするシェアハウスとしての利用します。
■アート・カルチャーの拠点■
アートギャラリー 地域のアーティストによる展示スペースやアートギャラリーとして活用する方法です。
カルチャーセンター 趣味や学びの場としてカルチャーセンターや講座の場所として利用する方法です。
空き家の活用方法:売る
空き家に住む予定もなく、活用方法も見つからないのであれば、売却することをおすすめします。
空き家を売却する場合は「建物付きで売却」「解体して売却」の2通りの選択肢が考えられるでしょう。
所有している空き家の建物部分が綺麗な状態であれば、そのまま売却もできますし、部分リフォームで済む場合もあります。
どの部分をリフォームするかによって費用は変わってきます。
ただし、すでに劣化が進んでおり、大規模リフォームが必要な場合は、建物を解体して土地として売却したほうがお得な場合もあります。
売却前には各隣接地との境界の確認が必要です。
境界があいまいな場合は、専門家である土地家屋調査士に、調査や測量、隣接所有者との境界確認の立会い、境界標の設置などを依頼しましょう。
クリーン・エステイトでは、それぞれの専門家と連携していますので、お気軽にご相談ください。