スマートハウスの購入にかかる費用とは?購入のメリットをご紹介
マイホームの購入を検討している方のなかには「近年スマートハウスが注目を浴びていることから購入を検討したい」と考えている方もいるかもしれません。
スマートハウスは一般的な住宅に比べて初期費用が高くなる傾向がありますが、それに見合う多くのメリットが期待できます。
今回は、スマートハウスとは何か、スマートハウスの購入にかかる費用や購入のメリットについてご紹介します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
西宮の売買物件一覧へ進む
スマートハウスとは
スマートハウスとは、住宅のエネルギー収支をコントロールし、アプリケーションを通して見えるようにした「賢い住宅」のことです。
IT技術を駆使して自宅での発電量やエネルギーの使用量を管理し、スマートフォンやタブレットなどの通信端末から見えるようにしています。
スマートハウスには、省エネ、創エネ、蓄エネ、HEMSの4つの柱があるのが特徴です。
省エネ
省エネとは、住宅などで使用するエネルギーの量を減らす試みや性能のことです。
住宅では、外皮の性能を高めてエネルギー効率を良くし、家電を使用するときに必要なエネルギーを削減することを指します。
外皮の省エネ性能が高ければ、住宅の外部と内部でほとんど熱が交換されません。
そのため、冷房をかけているにもかかわらず外部の温度や日照で室内の温度が下がらない、暖房をかけているのに室内の温度が外に逃げていくといった現象を防げます。
これにより、冷暖房効率が高まり、エアコンなどに使用する電気エネルギーを削減できるのです。
スマートハウスでは、こういった高い省エネ性能を備えている必要があります。
創エネ
創エネとは、自宅でエネルギーを創りだすためのシステムを備えていることを指します。
スマートハウスでは、自家発電装置として太陽光発電設備や家庭用燃料電池エネファームなどを導入していなければなりません。
これらによる発電量は、IT技術によってコントロールされ住人からも見えるようになっています。
蓄エネ
蓄エネとは、自宅で生産したエネルギーを使うときまで貯めておけるシステムのことです。
太陽光発電設備などで発電された電気のうち、その場で使われなかったものは蓄電池を導入することにより、使うときまで貯めておけます。
また、プラグインハイブリッド車を使用して電気を貯めることも可能です。
スマートハウスでは、こうした蓄電の仕組みを導入していることも求められます。
HEMS
HEMSとは、スマートハウスのエネルギー収支を管理し、見えるようにするためのシステムのことです。
これは「Home Energy Management System」の略称で、IT技術を使ってエネルギーを集中コントロールする機器が導入されます。
どれだけの電気が発電されているのか、どの家電がどれくらいの電気をいつ消費しているのかなどを管理し、住人が持っている端末で見られるようにします。
▼この記事も読まれています
不動産購入はどういう流れになっているの?販売形態や注意点を解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
西宮の売買物件一覧へ進む
スマートハウスの購入にかかる費用
スマートハウスの購入には、通常の住宅よりも高い費用がかかります。
その坪単価は平均で60万~70万円とされており、40坪の住宅を購入するのであれば2,400~2,800万円ほど必要です。
すでに建っている住宅をスマートハウスに変更することもできますが、そのときはさまざまな設備を導入するために350万~450万円ほど必要になります。
スマートハウスは初期費用が高い
スマートハウスの初期費用が高いのは、さまざまな設備を導入する必要があるためです。
住宅をスマートハウスにするには、太陽光発電設備、蓄電池、HEMS、スマート家電の購入などが求められます。
また、断熱性能の高い住宅を購入する必要があるため、住宅の購入費用自体が高くなる点にも注意が必要です。
光熱費などは節約できるものの、導入した設備や住宅自体のメンテナンスで定期的に費用が発生する点にも気を付けましょう。
なお、スマートハウスの購入には自治体から補助金が出る可能性があります。
どのような制度になっているのかや、受け取れる金額などは自治体によって異なるため問い合わせてみると良いでしょう。
太陽光発電設備の購入費用は高い
スマートハウスの購入でネックになるのは、ソーラーパネルをはじめとする太陽光発電設備の購入費用です。
ソーラーパネルは本体価格が高く、数十万円単位の費用がかかります。
広い範囲にソーラーパネルを設置するのであれば、百万円を超える費用になることもあるでしょう。
さらに、導入したソーラーパネルは定期的にメンテナンスを実施しないと性能が劣化していきます。
ソーラーパネルには寿命もあるため、メンテナンス費用を投入しつつ適切な管理をおこない、エネルギー運用を最適化しないと投資した費用を回収できない可能性すらあるのです。
ほかにも、HEMSに対応している家電の選択肢が少ないなど、スマートハウスには費用以外にも注意点が存在します。
▼この記事も読まれています
不動産購入に必要な費用とは?税金・住宅ローン保証料も解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
西宮の売買物件一覧へ進む
スマートハウスを購入するメリット
スマートハウスを購入すると、生活費などの面でさまざまなメリットが得られます。
実際にスマートハウスを検討するときは、これらのメリットが当てはまりそうか、必要なのかを考えると良いでしょう。
光熱費を節約できる
スマートハウスのメリットは、生活のなかで光熱費を節約できることです。
自宅で電気を発電して使用でき、住宅の外皮性能によって消費電力を抑えられるため、電力会社から購入する電気が少なくなります。
余った電気は電力会社に売却でき、対価を受け取って電気料金と相殺することも可能です。
さらに、余剰電力が電力会社から購入した電気の量を上回れば、収支をプラスにすることもできるでしょう。
災害や非常時に備えられる
スマートハウスを購入するメリットは、災害や非常時に備えてエネルギーを貯蓄できることです。
通常の住宅では、台風や地震の影響で停電が起きたりライフラインの供給がストップしたりすると復旧までエネルギーを使用できません。
スマートハウスであれば、自宅の発電設備で生産した電気や、蓄電池に貯めておいた電気を使用することが可能です。
蓄電池があれば、災害時だけでなく普段の生活で発電量が低い時間帯や天気になっても発電した電気を使用できます。
電気を含むエネルギー収支を最適化できる
スマートハウスのメリットは、電気やガス、水道、電気自動車など、自宅で使うエネルギーの収支を最適化できる点です。
通常、電力会社やガス会社などから送られてくるエネルギーの総量は確認できても、住宅内でどのように使用されているかまでは細かく分かりません。
スマートハウスに搭載されたHEMSであれば、どの家電がいつどのようにエネルギーを使用しているかについても把握でき、適切なエネルギーの割り振りをおこなえます。
電気以外のエネルギーについても一元的な管理が可能なため、災害時にも役立つのが特徴です。
快適な環境で生活できる
スマートハウスには、住宅の性能が高いため快適な環境で生活できるメリットがあります。
省エネ性能を高めるために断熱性や気密性の高い住宅になっており、冷暖房効率が良いだけでなく気温の変化が安定しているのが特徴です。
結露なども起きにくく、湿度などの面からも過ごしやすい住宅を購入できます。
もしもの備えがある精神的な安心感や、CO2の削減に貢献できる充足感があることなどもメリットです。
▼この記事も読まれています
不動産購入時の重要事項説明とは?ポイントと注意点を解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
西宮の売買物件一覧へ進む
まとめ
スマートハウスは、省エネに関するさまざまな性能を備え、IT技術でエネルギーを管理できる住宅です。
通常の住宅よりも購入費用は高いですが、光熱費を抑えられるメリットがあります。
発電設備や蓄電池により、もしものときの備えも用意できる住宅です。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
西宮の売買物件一覧へ進む